8時半 新穂高ロープウエイに向けて出発。
出発が早かったせいか渋滞もなくロープウエイの駐車場のつく。20分ぐらいだったと思う。予定では第1ロープウエイと第2ロープウエイに乗るはずが着いたのは第2ロープウエイの駐車場だった。一般の駐車場に車を止めて順路に従い駅に向かう。ところがこの順路が砂利道で且つ上り坂。車椅子では相当きついものだった。父と弟が汗だくになって駅まで押してくれた。駅に着くとすでに長蛇の列。整理番号を配っていた。それでも早かったせいか2つほど待っただけで乗ることができた。


2階建てのロープウエイ。支柱を通るとき、ぞっとする。
 このロープウエイは2階建てという珍しいものだった。ちなみに中に階段があるのではなく、乗り場が1階と2階に別れていて、乗ってしまえば行き来はできない。中からの景色はどっちも同じなのでこだわる必要も無いだろう。こういう時期に普通の2倍の定員があるのは嬉しい。車椅子の私はここでも最初に乗車させてもらえた。ただし、このロープウエイは先頭にはいすがあるために一番前に行くと言うことはできない。それでも視界はかなりとれるので問題はない。このロープウエイからは穂高連峰などを上高地の裏側から見ることになる。機内ではそこから見える山々の説明が詳しくアナウンスされていた。そのたびに、その方向に目をやってうなずいた。その日は天候はまずまずでかなり高い山の頂上も見ることができた。しかし、遠くの方はガスが出ていて余りよく見えなかった。一番みたいと思っていた槍ヶ岳も残念ながらそのガスの中であった。
 上の駅は屋上が展望台になっている。ここも車椅子でいけるかちょっと心配だったが、身障者用のエレベータがちゃんと準備されていて、屋上はもちろんのこと、すべての階にも行くことができ、トイレも完備してあった。前日のアルペンルートが少し厳しかったため、ここまで身障者のことを考えて作ってあることがとても嬉しかった。

駅の付近にもまだ雪がたくさん残っていて、弟一家やわわさん一家がそりに乗ったりして遊んでいた。車椅子でもどの階にも行けるようになっていたが、私は終始、屋上の展望台にいて、周りの雪山を見ていた。一瞬でも槍ヶ岳が見えるかも知れないと思いながら・・・・。残念ながら最後まで遠くの方はガスが出ていたが、それでも穂高連峰は目を見張るように美しかった。
 帰りに気がついた事だが、身障者トイレはどの駅にも完備されているようだ。駐車場を出るとき係りの人に「車椅子だったのですが・・・」と言うと止めるときに言ってもらえれば駅のところまで車で行けたそうだ。新穂高ロープウエイはこれで車椅子でも全然問題無く乗れると言うことが分かった。槍ヶ岳は見ることは出来なかったが、ここなら又いつか、今度は大事な人と2人ででも来ることが出来るかな?っと一人で思いながら新穂高ロープウエイを後にした。(^_^)V

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